歌声は口からと腹からと他色々な所から出ているその方法など

歌うときによく腹から声を出せとか頭に響かせろとか色々言います。そんなこと言われても一体どうやるのかとサッパリ分からないものですが、簡単に腹から声が出る方法などを書いていきます。

声は口以外からも出ている



僕たちは学校の理科の授業で教えてもらいました。音は空気が振動するもので、胸にある横隔膜が肺を動かすことで空気を吸い込んだり吐いたりし、口から出ることで声が出ていると。その時に口の中にある舌が空気の振動を調整してアイウエオカキクケコサシスセソなどの発音をしているそうです。しかしこれはあくまで科学的解釈であり、実際に声を出すときはそんなややこしいことは考えません。

例えば異性に「好きです」と言う時はどうでしょう。突然そんな話が出てきて一体何を考えてるんだと思われるかもしれませんが、これが一番説明しやすいのです。今時はメールやSNSなどで愛の告白なんていうのが流行っているようですが、今回はあえて対面でのことを考えてみます。まず向かい合ったのは良いけどそこからが大変です。色々な考えが頭をよぎり、どんな言葉を言うべきか言わないべきかをフル回転ではじき出してオラアッと言うわけですね。そんな時にいちいち声の出し方なんて考えていられません。もしそんなことをしていたら自分の気持ちは半分も伝わらないでしょう。

もし声がただの音波ならロボットに喋らせれば良いのです。しかしそんなことをしても気持ちは伝わらないことを僕たちは経験的に知っています。つまり声はただの音波だけでは無く、何か他の要素が絡んでいるのです。

腹から声を出す方法



さてそんな声はただの音波のみではなく、人間は単に口から音だけを出しているわけでは無いのです。その1つがいわゆる腹から声を出すというものです。腹から声を出すということを科学的に解釈すると、腹に力が入ることで横隔膜の運動を助けて云々となるでしょうが、実はそれだけではありません。声に腹が乗っかっているのです。

腹はただの食物処理だけではありません。腹を決める、腹が座る、腹を立てるなど、腹にも重要な要素が備わっていることが分かります。こんなことを言えば非科学的に取られるかもしれませんが、もともと音楽や心を科学に押し込めようとすること自体ナンセンスなのです。そのため腹で歌うということは単に腹に力が入っているだけでなく、腹が声に乗っかっているのです。

とそんなことを言っても実際に腹で歌うことが出来なければこのページの意味がありません。実は腹で歌うのはとても簡単なのです。腹に自分の手を添えて歌えば良いのです。その時に声を出しながら腹を引っ込ませると良いでしょう。声と腹とを連動させる訓練です。腹と声とを連動させるようにして練習すれば、自然と腹で歌うことが出来るようになります。

頭から声を出す



腹で声を出せるようになったら次は頭です。これもよく言われることですが、脳天から声を出すとか前頭部からとか、あるいは声を乗せるといった言い方をしたりもします。これは科学的には音が頭に響いているということですが、しかし科学的に考えたからと言って出来るようになるかと言えばなかなか怪しいものです。ここは言葉通り頭から声を出すということが重要です。口から出すのではなくもっと上に声を引き上げる、ということを意識すると良いでしょう。裏声の練習も良いかもしれませんね。声が頭に通るようにするわけです。

というわけで声の出し方についてでした。参考にしていただけましたら幸いです。それではまた。

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