エリカ

「エリカ」

曇ったガラスは
素直な気持ちを隠して
くだらない嘘で
守られた気になって

青い傘を閉じて
エリカの角を曲がる

どうかこの時が
億千万の
星の営みの
一欠片としても
握った
両手が
無限に
交わりますように

変わりゆく季節と
変わらない毎日を生きる
人に好かれたくて
嫌われたくなくて

声なき声を抱えて
エリカの角を曲がる

信じ合える
喜びと悲しみ
ほつれた糸が
強く結ばれる
いつかは
素直な
気持ちを
伝えられるかな

忘れられない君が
心に居座ってしまった

苦しみから
学ぶこともあって

楽しみから
新しきを知る
君との時間で
全て報われる
握った
両手が
無限に
交わりますように

太田まっさ

京都のシンガーソングライター、太田まさあき。

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